2008年2月17日日曜日

ICレコーダー

会議や商談、取材など録音の必要な仕事場で重宝されてきたICレコーダーが、趣味の世界でも広く利用されるようになってきました。音楽プレーヤーとしての役割や、外国語学習など習い事の復習、さらに簡便にデータを持ち運びできる道具として人気です。


パソコンと接続できるコネクターを内蔵したタイプが増えてデータの移動や保存もしやすくなりました。パソコンで主流の音声記録形式「MP3」「WMA」に対応する機種も多く、パソコンから音楽を転送して、携帯音楽プレーヤーのようにも使えます。


トップシェアを持つオリンパスは、音質へのこだわりが特徴。
多くの機種で50~1万9000ヘルツという幅広い周波数に対応して「CDに迫る高音質」と強調します。再生時に雑音を低減する「ノイズキャンセル機能」や、録音時に会議室の空調音や屋外の風音のような雑音を低減する「ローカットフィルター機能」を備えた機種も充実しています。特に「DS」シリーズはラジオ番組配信「ポッドキャスティング」に対応。番組を転送して語学学習に利用することもできます。

 ソニーは女性ユーザーの広がりに注目。
パソコンへの直接接続ができて、MP3に対応した中級機「UX」シリーズに、黒、シルバーに加えてピンクのタイプを採用しました。音楽プレーヤーと語学学習ツールの両方で使える点や操作の簡便さで、利用層の拡大を狙っています。再生スピードは21段階あり、速さに強弱をつけても音程は自然なまま変わらない「デジタルピッチコントロール」も特徴。内容の確認や繰り返しの学習に効果を発揮しそうです。

三洋電機は、8GB(ギガバイト)という大容量のメモリーを搭載したICR―PS390RMで注目された。従来は高級機種でも2GBが標準でしたが、特に音楽を録音・再生する利用層が厚くなり、高音質の録音形式「PCM」に対応させるため一気に容量を上げました。ステレオ録音が約558時間可能。充電やセキュリティー機能も充実させ、目下のところ「究極機種」と言えそうです。別にFM/AMチューナー内蔵の機種もあり、ラジオの語学講座などの録音に便利です。