2009年12月29日火曜日

PayPal、GMO-PGとの提携により2万店に向けてSaaS提供可能に

GMOインターネットグループで非対面クレジットカード等の決済事業を展開するGMOペイメントゲートウェイ(GMO-PG)は28日、「PayPal決済サービス」の提供を開始した。

GMO-PGのSaaS型「PGマルチペイメントサービス」において、新たな決済手段としてPayPalに対応する。これによりPayPal社は、GMO-PGの提供する決済サービスの約2万加盟店にPayPalの一斉提供が可能となる。PayPalは、現在24通貨に対応し、日本を含む約190の国と地域で利用されている。2008年の総取扱高は600億ドル(約6兆円)で、世界のEC市場の約9%を占める。

「PGマルチペイメントサービス」は決済フレームワークベースとしたSaaS型サービス。EC事業者は必要な決済手段を選択していつでも導入・追加でき、1つのWeb画面で全決済を処理・管理できるので、「PayPal決済サービス」も国内の決済手段と同様に簡単に導入、運用することが可能となる。

GMO-PGでは、少額課金が必要なサービス・コンテンツ・ソーシャルアプリケーションの提供事業者、海外需要の大きいアニメゲーム関連等のデジタルコンテンツの販売事業者、海外販売比率の高い各種物販事業者などを主な利用者として想定している。

2009年12月24日木曜日

Twitter創業者の新事業「Square」の衝撃

Twitter創業者のJack Dorsey(http://twitter.com/jack)の新事業「Square」(http://squareup.com/、http://twitter.com/Square)が発表された。

Squareの基本ビジネスは、製造原価1ドル以下といわれる、マイクロホンジャックに差し込む磁気カードリーダーをiPhoneに差し込んで、クレジット決済サービスを個人間に開放するというもの。Dorsey氏の言及によれば、この磁気カードリーダーは無料で配布する予定らしい。

公表されている資料によればSquareのサービスは、
・加盟店審査がない。カードリーダーは無料で配布され、簡単なサインアップで個人間のカード決済が可能となる
・iPhoneという大量生産される市販の端末に、外付けのデバイスをつけて、決済端末に利用しようとしている
・磁気カードを主体とし接触ICカード読み取り機能がない
Webのビジネス感覚からすれば、当然に思えるが、従来からの事例を知る立場からは画期的なサービス。

実は、市販の携帯電話を用いてカード決済を行うというコンセプト自体は新しいものではない。
Squareが採用していると思われる方式のように、外付けデバイスでカードを読み取った段階で暗号化を行う仕組みはいくつも提案され、実ビジネスにつなげようとする動きも事例として存在してきた。モバイル通信端末は、設置の手間が格段に少なく、端末のコストを大幅に下げればカード決済取扱金額の低い、多くのサービスでカード払いが可能となるからである。しかし、少なくとも国内でのそうした動きは、保守的なカード会社からの抵抗により日の目をみることはなかった。

 また、個人間のカード決済はさらに、微妙な話だ。まず、法的な面からいえば、日本では、PayPalのサービスも、現時点、国内展開することができない。PayPal(注1)のようなサービスは「個人間の為替業務」とみなされ、銀行免許が必要となり、来年に予定されている「資金決済法」により初めて、銀行以外の法人にも開放される業務であるからだ。そして、それをクリアしても、“チャージバック”を含めた保守的なクレジットカード会社の壁がある。

Squareのサービスは、利便性は分かっているけど、できないサービスだったのだ。しかし、それが、Twitter創業者というセレブが関与し、資金が付くことで、VisaやMasterなどのカード機構の支援を受け、エレガントな形で実現できてしまうという点は、米国ベンチャーの実現する力に感服せざるを得ない。


日本での展開

では、Squareが今後、日本に進出して、日本の決済市場の勢力を一変させるのかといえば、そこには、いまだ困難な面も存在している。

Squareのサービスは、いわゆる決済端末の「ロングテール」ソリューションだからである。規模のあるクレジットカード利用店舗では、まず第一に、店舗のPOSと端末が連動していることが多い。つまり、iPhoneなど、余計な端末を利用したくはないのだ。また、大規模業者であれば、カード会社から提示された低い利用料率で囲い込みが行われる。そのため、おそらく既存の決済網とは棲み分けが行われることになる。

 
Squareに特に高いニーズがあるのは
・個人、小規模事業者にある程度高い料率でカード決済を提供するニーズ
・既存のカード店舗審査では通らないタイプのビジネスニーズ
・中小向けの売り上げ管理システム自体をASP提供しカード決済端末をシンクライアント化するニーズ
 
 の3つの領域だが、ロングテールの話で象徴されるように、潜在マーケットは大きい。だが一方、実は、当面の主力収益源は「既存のカード店舗審査では通らないタイプのビジネスニーズ」、いわゆるグレー系ビジネスである。特に、日本での展開では、既存カード会社からの攻撃を含め、クローズアップされることになるだろう。Squareが高い資本力で、はじめから、ロングテールのみに依存するのか、グレーで収益力を稼ぎながら拡大する手法をとるのか、展開が楽しみ。
 
(注1)PayPalの個人間送金の場合、まず、クレジットカードからPayPalアカウントへの電子マネーのチャージという形式をとり、次に、PayPalアカウント間の資金の送金という形式を踏む。通常のクレジットカード払いは、支払いの原因となる取引そのものの正当性がカード会社の保護対象となる。しかし、PayPalでは、基本、その保護対象の取引は、「チャージ」の段階で終了しているため、その後の「送金」には保護は及ばない。「送金」に関していえば、もともと商人間の取引の安全性から、送金相手が悪人か善人かを保証責任を送金業者は追わない。送金後のサービス提供はあくまで当事者同士にゆだねられているのである。ただし、PayPalにおいても、PayPal自体の信頼性維持のため、ギャンブルなどの取引や問題アカウントは排除する方式を取っている。

2009年12月22日火曜日

サイバード、携帯電話向けサービス「Twittmail β版」

サイバードグループでモバイル事業を手がけるサイバード(本社:東京都港区、代表取締役社長 川田敦昭)は、全世界で1億人以上の利用者を擁する世界最大のマイクロブログサービス「Twitter」を日本のケータイユーザーが慣れ親しんでいるケータイメールで、もっと簡単・便利に・楽しく利用できるモバイルツール『Twittmail(ツイットメール)』β版を2009年12月22日より「iモード」「EZweb」「Yahoo!ケータイ」向けに提供開始。

 URL:http://twittmail.jp(ケータイ・PC共通URL)
※『Twittmail(ツイットメール)』は、特許出願中(2009年12月21日現在)

 いよいよ提供開始となる『Twittmail(ツイットメール)』は、PC・モバイルWeb上の「Twitter」へアクセスしなくても、フォローイングユーザーの“つぶやき(tweet)”や“ダイレクトメッセージ”等をユーザーのケータイメールに送信し、ユーザーが見たい情報を今スグ受け取ることを実現するサービスです。しかもTwitterのAPIを利用しているサービスであるため、ユーザーは既に取得済みのTwitterアカウントで本サービスを利用することが可能です。もちろん、ケータイで『Twittmail(ツイットメール)』の新規アカウントを作成し、利用することも出来ます。尚、『Twittmail(ツイットメール)』のユーザー登録は、ケータイからでもPCからでも可能です。

 ケータイで受信したつぶやき(Tweet)に、ケータイで直接返信することができる本サービスは、ケータイメールに慣れ親しんだ日本人ユーザーに高い親和性を持つサービスとなっています。また、『Twittmail(ツイットメール)』サイトのパブリックタイムラインなどの機能を利用して著名人を探し出し、つぶやき(tweet)をケータイメールで受け取り、ケータイメールで返信したりすることで、あたかも憧れの著名人とケータイメールのやり取りをしているような気分を味わうことが出来ます。

 今後当社は、『Twittmail(ツイットメール)』β版に様々な便利機能を追加・拡充していくことで、多くのケータイユーザーに楽しんでいただけるサービスを目指します。

◎『Twittmail(ツイットメール)』β版の魅力とは

(1)Twitterに投稿されるつぶやき(tweet)をケータイメールで受信できる!

 受信のタイミングは、“リアルタイム”・“指定時間毎”・“配信時間帯”・“つぶやき(tweet)数毎”で自由に設定可、また、受信したいフォローイングユーザーを指定することが可能

(2)ダイレクトメッセージやメンションをケータイメールでリアルタイム受信できる!

 非公開のダイレクトメッセージや公開メッセージであるメンションをリアルタイムで受信可能

(3)ケータイ受信メールからつぶやき(tweet)を書き込んだ人に直接返信できる!

◎『Twittmail(ツイットメール)サイト』とは?

(1)<Word trend>:人気ワード

 GoogletrendとTwitter内で話題沸騰中のワードを含むつぶやき(tweet)をリスト化し、今話題の情報をいち早くキャッチ出来る

(2)<Frends>:自分と友達とのタイムライン

 自分とフォローイングユーザーのタイムラインを時系列で表示

(3)<Public>:パブリックタイムライン

 あらゆるユーザーのタイムラインが時系列で表示

 面白いフォローイングユーザーが新たに発掘を出来るかも!?

◎今後続々追加予定の機能を一部ご紹介

(1)<User trend>:人気ユーザー

 多くのフォロワーがいる人気ユーザーをリストアップ

(2)<Between>:人気の会話

 特定のユーザー2人が交わす会話を追うことが出来る

(3)<Pict post>:画像投稿

 ケータイメールから写メなどをTwitterと提携した画像ストレージサイトに投稿が出来る

(4)<Location>:近い場所

 ケータイのGPS機能や位置情報サービス機能などと連携し、近い場所にいるユーザーが検索出来る

(5)<Retweet>:引用

 他のユーザーのつぶやき(tweet)が引用出来る

(6)<Hash tag>:ハッシュタグ検索

 特定のハッシュタグが検索出来る
※・・・・etc順次便利機能を拡充していく予定

2009年12月18日金曜日

ASUS、タッチパネル液晶を搭載したSkype対応テレビ電話「ASUS Videophone Touch」

ASUSTeKは、Skype通話専用のテレビ電話「ASUS Videophone Touch」を発売する。

AiGuru SV1T ASUSTeKは12月18日、Skype通話専用のテレビ電話「ASUS Videophone Touch」(型番:AiGuru SV1T)を発表、12月19日より販売を開始する。価格は3万800円。

 AiGuru SV1Tは、Skypeの利用により無料通話を実現するインターネットテレビ電話。ディスプレイはタッチパネル機能を搭載した800×480ドット表示対応7型ワイド液晶を内蔵、カメラは30万画素Webカメラを備えている。

 接続インタフェースは10/100BASE-TXおよびIEEE802.11b/gを装備。本体にはバッテリーも内蔵しており、一時的にACアダプタを抜いて利用することも可能だ。バッテリー駆動時間は通話時で約20分。本体サイズは123(幅)×202(奥行き)×253(高さ)ミリ、重量は1.6キロ。