2008年8月25日月曜日

家庭用コンセントからUSB給電


プロテックのUSB-AC変換アダプター「PD-2WH」。
対応電圧は100~240ボルトで、海外での利用も可能。

携帯電話から携帯ゲーム機、電子辞書、iPodなどの携帯音楽プレーヤーに至るまで、USBを利用した充電方法はすっかり市民権を得た感がある。

 充電方法をUSBに統一しておけば、とにかくUSBポートさえあれば充電できるという安心感が生まれる。環境に制限のある会社や出張先であれば、このメリットはさらに大きくなる。機器本体に付属する充電スタンドや充電ケーブルなどは自宅で利用し、会社や出張先ではUSBを用いた充電方法に統一しているという人も、少なくないことだろう。


 今回紹介するプロテックのUSB-AC変換アダプター「PD-2WH」であれば、この種の製品としては珍しく2基のUSBポートを搭載しているため、同時に2つの機器を充電できる。こうした変換アダプターには出力が500ミリアンペアのものもあるが、PD-2WHの出力は1000ミリアンペアと高いため、充電速度も速いというメリットがある。複数のUSB充電対応機器を出張に持参する時にはもってこいの製品。

2008年8月20日水曜日

データ通信カードを装着して使えるモバイルルータ──

サン電子は8月19日、モバイルデータ通信カードに対応したモバイルルータ「Rooster」シリーズの最上位モデル「Rooster-G8.0」(SC-RS810G)を発表した。発売は9月24日で、価格はオープンプライス。実売価格は5万円前後になるもよう。

 Rooster-G8.0は、WAN側にHSDPAデータ通信カードやCDMA2000 1x EV-DO Rev.Aデータ通信カードなどを装着することで、有線で回線を用意するのが難しい環境などでもLANをインターネットに接続できるモバイルルータだ。主に法人ユーザー向けに、有線回線の代替や有線回線に万が一のことがあった場合に備えたバックアップ回線、監視装置などの通信回線、モバイルVPN回線などに、3Gネットワークの高速なデータ通信を生かす手段を提供する。

 プロセッサにはMarvell製のOrion Processor(400MHz)を搭載しており、OSはLinux。将来的には特定用途向けルータやLinux Boxとしてのカスタム対応も予定する。LAN側に4つの1000BASE-Tポート(+1000BASE-Tのメンテナンスポート)を装備し、Jumbo Frameもサポート。WAN側はカードバス対応のPCカードスロットとUSB 2.0ポートを備え、PCカードタイプのデータ通信カードやUSB接続のモデムが利用できる。

 つまりWAN側は、イー・モバイルの「D02NE」や「D02HW」を使った下り最大7.2Mbpsのネットワークが利用できるのはもちろん、EM・ONEαなども接続可能。またドコモの「N2502」やKDDIの「W05K」にも対応しているため、IIJモバイルサービス/タイプDでドコモのネットワークを定額で活用したり、上り最大1.8Mbpsを誇るauのEV-DO Rev.Aのネットワークを利用したりもできる。もちろんソフトバンクモバイルの「C01SI」やウィルコムのAIR-EDGE[PRO]やAIR-EDGE、Two LINK DATAを使ったサービス、WILLCOM 03やW-ZERO3などを接続しての通信にも対応する。対応機種はサン電子のWebサイトで確認できる。

 データ通信カードの契約はユーザーが別途行う必要があるが、Rooster-G8.0はこれらデータ通信カードのドライバを持っているため、カードを装着してブラウザやTelnetで簡単な設定を行えば利用可能になる。

 ちなみに従来のRoosterシリーズは、自動販売機、POS端末、映像監視装置などに内蔵されており、耐ノイズ、耐静電気性能や、内蔵・無人環境での安定運用に必要な電源制御機能には定評がある。最新モデルとなるRooster-G8.0でも、これらの特徴は継承しているという。